2019.1.7
第3回Liquid Biopsy研究会 ポスター発表のお知らせ
2019年1月18日(金)、19(土)の2日間、京王プラザホテルにて開催されます「第3回Liquid Biopsy研究会」にて、ポスター発表を致します。
皆様のご来場を心よりお待ち致しております。
「第3回Liquid Biopsy研究会」
日時
2019年1月18日(金)、19日(土)
会場
2019年1月18日(金)、19日(土)
ホームページ
http://muraa9.wixsite.com/liquidbiopsy/endai
「ポスター発表」
日時:2019年1月19日(土)15:25-15:50
ポスターセッションC「リキッドバイオプシー検査の技術開発」
C-3「流体力学的フィルターを用いたCTC分離の検討」
清水 淳(株式会社AFIテクノロジー)
【 詳細 】
流体力学的フィルターを用いたCTC分離の検討
清水淳¹、西村友美²、柴沼洋子¹、脇坂嘉一¹、戸井雅和²
1 株式会社AFIテクノロジー
2 京都大学大学院医学研究科
昨年の本研究会で、血中循環腫瘍細胞(circulating tumor cell: CTC)を分離・調製する方法の一つとして、流体力学的フィルター(hydrodynamic filtration: HDF)と誘電泳動(dielectrophoresis: DEP)をタンデムに用いた方法の性能・有用性・問題点についてポスター発表した。
問題点の一つは、分離したCTCを含む細胞画分に多くの白血球が混在していることであった。今回、複数の改善を行い、より純度の高いCTCを含む細胞画分を、より簡便に調製できるようになったので報告する。
血液から白血球と赤血球を可及的に除く前処理(RosetteSep + Lymphoprep)を行い、その後HDFチップによるCTC分離を行った。
健常人血液8 mLに40個の癌細胞株(MCF7)をスパイクしたサンプルで検討したところ、全工程2時間で約50%の回収率、純度75%の癌細胞含有画分を調製できることを確認した。
回収した癌細胞を培養したところ、スフェロイド形成能の維持が確認された。
今回の検討から、血液(8mL)から短時間(全工程2時間)でしかも簡便に(血液前処理とHDFチップの組み合わせのみで)CTC調製できることが示された。
また、血液前処理+HDFチップにDEPチップを更に組み合わせることで、より不純物の少ないCTC画分を調製できることも確認した。